この記事は毎月ある程度の分配金を確保したい方向けの記事となります。
3月権利確定の配当金をもらった後、夏枯れしやすい8月に入金される高配当株を探求していきます。
はじめに
日本株の場合、配当金は権利確定日から約2~3ヶ月後に支払われるのが一般的です。
したがって、8月に配当金を受け取るには、5月末~6月末頃に権利確定する銘柄が中心となります。
投資において基本的な戦略は「長期」「積立」「分散」とされています。
また株式投資において「値上がり益を狙う」のか「配当金を狙う」のかで投資戦略も大きく異なってきます。
ギャンブル性は高いですが高いリターンを得られる可能性がある「短期」「集中投資」は時勢も早くブログ記事においてはあまり話せません。
筆者はポートフォリオにおいてどの戦略も満遍なく取り入れておりますが、この記事は「長期」「積立」「分散」で「配当金を狙う」記事となっております。

日本株はどうしても3月・9月権利確定や6月・12月権利確定の株ばかりですので、普通に株を買っていると配当金が全くないなんて月が出てきてしまいます。
この記事は年間を通じてではなく、できれば毎月一定の額が入金されるポートフォリオを構築したい方向けの記事です。
この記事では個別株や個別のETFの名称を紹介しておりますが、個別の銘柄を推奨するものではありません。
また株価情報、特に権利確定月などは各自で取得をお願いします。投資は自己責任においてお願いいたします。
日本株
キヤノン(株)【7751】
カメラやプリンター、半導体製造装置でお馴染みのキャノンは大型株の中でも有名な高配当株です。
特にこの数年は連続増配を達成しています。高配当株にありがちなPBRがやたら低いこともなく市場からの評価も高いので安心ですね。
ただ企業規模が大きい分ROEがやや低いため今後の収益構造の改善に期待したいところです。



また直近株価が4000円を超えてきているのでそろそろ株式分割して欲しいところではあります。
例年3月と8月に配当金が支払われます。


TAKARA&COMPANY【7921】
見慣れない企業名ですが、日本国内の上場会社のディスクロージャー関連事業と、日本国内および米国を中心とした通訳・翻訳事業を手掛けるTAKARA&COMPANYに注目しています。




近年のチャート形状は右肩上がりであり執筆した2025/8/1時点では年初来高値を更新しております。
事業内容的にも生成AIの活用でもっと伸びるんじゃないか?といった淡い期待を持っています。
ROEも業種的に言えば当然ですがなかなかのものですからね。
なお以前は株主優待株でしたが、2023年5月31日を基準日とした優待をもって廃止されています。
経験則的に優待廃止後に伸びる企業と伸びない企業があるのですが今のところは伸びてきているように思えます。
肝心の配当金支払い確認日は、1月と8月の予定のようです。
配当金が薄くなりやすい1月にももらえるのはありがたいですね。
日本プロロジスリート投資法人【3283】
物流施設特化型のJ-REITとしては最大手となる日本プロロジスリート投資法人。
物流型のREITは「ホテル」「オフィス」「商業施設」「住宅」を中心としたREITよりも比較的安定した収益構造を持っているため、高配当の安定した株として筆者も多く所有しています。
2025年6月をもって株式分割を行なったことで10万円以下で買える「物流型」「高配当」「大型」「J-REIT」となりました。
この数年軟調に推移していたJ-REITですが、特に2025年のこの数ヶ月J-REIT相場全体が復調しているように感じ、そろそろ底を打ったのかなと現在追加投資を(検討しております)行いました😂
日本プロロジスリート投資法人は「J-REITの中では突出した時価総額」と「低い有利子負債比率」JCRから「AA+」格付を取得したJ-REITの中でも安定した株でしたが、この数年は株価が軟調であり過去5年間で最高の配当利回りを叩き出しております。
現に今年の2月にはJ-REITとしては珍しく初の自社株買いを行っているため76000円ぐらいが底と言っていいように思います。
J-REITの中では配当利回りは低い方なのですが、今後の値上がり益を期待していきたいところですね。


肝心の配当金支払い確認日は、2月と8月の予定です。
配当金が薄くなりやすい2月にももらえるのはありがたいですね。
アスクル【2678】
事務所の物品カタログやロハコでお馴染みのアスクル。配当もそこそこありますが、個人株主にとって嬉しい株主優待がある為紹介してみます。



執筆現在、配当+優待で総合利回りが5%を超えていてお得ですね。
ECサイト「LOHACO」でご利用いただけるクーポン券、2,000円分(500円×4枚)を進呈


米国株
AT&T【ティッカー:T】
米国株の高配当株でお馴染みの通信大手AT&T、日本で言うとNTTやKDDIのような存在です。
事業内容も配当ももはや言うこと無し。黙って持っていれば安定した配当金を叩き出してくれるド定番の米国高配当株です。
配当金の支払い確認日は2月・5月・8月・11月です。
8月以外にも配当金が薄くなりやすい月ばかりですのでこれはありがたいですね。


ベライゾン【ティッカー:VZ】
AT&Tと同じく通信大手のベライゾンです。
単純な利回り、そして成長性からもAT&Tより芽がある・・・と個人的には思っています。
AT&Tは一度減配した前科がありますからね・・・
配当金の支払い確認日は2月・5月・8月・11月です。
AT&Tと同じく8月以外にも配当金が薄くなりやすい月ばかりですのでこれはありがたいですね。





AT&Tやベライゾンってこんな配当月魅力なの?!となって急いで定期積立開始しました。直近の決算は微妙な評価のようでしたが、通信株って安い時に買わないと後々後悔するんですよね。どっちを買うかはお好みで。
まとめ
年間の配当金を整理していたとき、「あれ?8月に入金される配当株ほとんどないやん」となって調べているついでに「あ、これメモに残そう」と書いた自己備忘録的な記事でしたがいかがでしたでしょうか。
今年の相場もそうでしたが、株価急落時のパニック売りはその後の回復相場と急騰に置いていかれるリスクを孕んでおり、株は買ったら基本は手放ししない「Buy & Hold」が我々のような個人投資家には1番合っていると思っております。
その観点ではNISAで買い付ける高配当株は初心者向けなのかなと、普通に投資信託やETFを買うのが最も正解なような気もしますが、たまには個別株にも目を向けてみると相場や社会が見えて面白いと思います。
今後も需要があればこのような記事を追加していきたいと思いますので、皆様のコメント、RTなどよろしくお願いいたします。
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